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足立区北千住中村歯科医院 私の考えるインプラント




インプラントとは、一体どのようなものなの?というのは他のホームページにも載っているのでその説明は省略します。

私は東京医科歯科大学歯学部を卒業し、学生時代に一番難解であった分野を克服するために、部分入れ歯の科(専門用語で部分床義歯学といいます)に入局しました。多くの歯を失ったところには「入れ歯」という公式が成り立つくらい、すべての欠損は入れ歯でカバーできると考えていました。

開業することになり、一緒に働いていた、日本大学歯学部付属病院口腔外科の武藤先生(現・福島県会津若松市開業)にインプラントを導入しようと持ちかけられたのがインプラントとの出会いでした。
はじめは半信半疑でした。
こんなもので歯や入れ歯の代わりができるのか?と。

しかし、インプラント本体を骨に植立後、3か月経って上部構造(被せもの)が入ったところを見て、衝撃を受けました。その時代に生きていたわけではないですが、まるで日本が鎖国から開国した時のような衝撃でした。
まるで「歯が生えている」というような錯覚すら覚えました。
それからむさぼるようにいろいろな文献や書籍を読み、熱中していきました。

ここで、 インプラントは大変費用がかかる治療方法ですが、実は材料、設備投資からみるとそれほどの利益の大きな仕事ではありません。けれども、天然の歯を削るリスクやストレスを考えるとやはりインプラントを希望する患者さんに対しては真摯に向き合うべきだと考えます。

また、インプラントの被せものを装着して数年が経過し、被せものが欠けたり、接触点が開いたりしてくるといった様々な問題が生じてくるのがわかり、さらにいろいろな講習会に出かけ、様々な先生の意見を聞くように心掛けました。
インプラントが入ってくることで、咬合、すなわちかみ合わせをどのようにコントロールしていくか、さらに複雑になってきました。
確かに、インプラントの本体はチタンといって、無機物であり細胞を有しているものではありません。
「骨にくっつく」というのは人間の体が傷を受けた時にそれを修復していく機構を利用しているのです。

そんなインプラントとつきあっていくにはどうしたらいいの?
敢えて私が考える、インプラントの欠点を挙げてみました。
インプラントを入れた方、これからインプラントを考えている方に
私が考える、インプラントの欠点について
(1)歯根膜がないので
A 咬めすぎてしまう。
インプラントには「咬んだ」という感覚を脳に伝える「歯根膜」というものがありません。そのために「咬めすぎてしまう」のです。歯根膜とは、知覚神経が存在し、かみ合わせの力を逃すためにクッションのような役目を果たします。
例えば、食べ物の中に砂などの硬い物が含まれていたならば天然の歯同士であれば「じゃりっ」という感覚を察知して口が開くような反射が起こります(開口反射)。インプラント同士ではそれが起こらないので、どんなに硬いものでも噛み砕いていってしまいます。そして、後述する「かぶせもの」が壊れるまで気付きません。また、顎関節に影響がでることもあります。

B インプラントを取り巻く歯茎の血管網が天然の歯と異なり、天然歯のように免疫応答が働かず、炎症を起こしたり、腫れたりすると、治りにくい場合があります。
インプラントにおいては、線維の走行は垂直に走行しないこと(Buser D 1993) 、血液の供給も2方向(骨と歯茎)と少ないので、感染に対する防御反応も劣ることも示唆されています(Ericsson 1992,Lindhe 1992, marinello1995)。 また、Buser(1993)らによって、線維の走行は上部から見ると輪状にインプラント体を取り囲むように走行していることが報告さています。
C インプラントの上に被せるかぶせものが欠けたり、こわれたりすることがあります。
これも歯根膜がないために、「咬めすぎてしまう」ゆえんの出来事です。
「インプラントが欠けた」と言って来院されますが正確には「インプラント本体についているかぶせ物が欠けた」のです。骨に埋まっているインプラントが何らかの問題があったのではありません。「お金をかけたのに欠けてしまった」と残念に思う方もいらっしゃると思いますが、かぶせ物が壊れてくれたことで、骨に埋まっている部分が守られた、と考えることもできます。天然の歯のかぶせ物でさえ、永久にもつものはないのですから、歯根膜を持たないインプラントのかぶせものが壊れるのは尚更です。長い年月の中で、インプラントのかぶせ物を作り変えることは数回必要となります。
ここで、「ある部分の破損が、本体を救う側面もある。」ということを考えてみましょう。
例えば、車のボディーを考えてみましょう。中にいるドライバーの命を守るために、衝撃を受けたらボディーが壊れることにより、中のドライバーの命を守ることができます。
できれば、我々が守りたいのは骨の中に植わっている本体の部分です。被せ物が壊れてくれることで本体の骨についている部分を守ることができる側面もあります。
D 『歯ぎしり』や『くいしばり』に対して弱い。
インプラントには 天然歯と違い 歯根膜という『クッション』が存在しないために 噛む力が 本体に直接加わることはご理解いただけたと思います。
はぎしり、くいしばりが強い方にはインプラントをお勧めしないこともあります。
(歯軋りを強くしている方は歯を見ると削れている部分が認められます。また、歯軋りで天然歯がダメになった場合には インプラントを行っても同様にダメになる可能性があります)
私が今まで経験した中で、インプラントがダメになった原因で最も多いのが
この『歯ぎしり』『くいしばり』によるものです。
『歯ぎしり』『くいしばり』による『力』はものすごいものです。 私は『歯ぎしり』と『くいしばり』をしていない!と思われるかもしれませんが、 その頻度や強さに違いはありますが、ほとんどの方がしています。 『ギリギリ』と音として聞こえる方もいれば、 まったく音がしない方もいらっしゃいます。
(2)オープンコンタクト(※注1)
インプラントと天然の歯の間に食べ物が挟まるようになる、という症状として現れます。
天然歯は咬んだ時に僅かに動き、また元に戻ろうとします(被圧変位を持っているといいます)。
また、この動きにより歯と歯同士の接触点が削れてくることで、接触している部分が削れてしまいます。これにより、歯は少しずつ前に傾き、歯の列の全長は短くなっていってしまいます。
また、インプラントが入ったことにより咬む力が増加し、筋肉が強化されることにより更に歯同士の接触点が摩耗し、歯は前に傾いていってしまいます。ところが骨に直接くっついているインプラントはその動きから取り残されてしまいます。その「すき間」は、このようにして生じます。
ただ、歯が次第に前傾してくるのは誰にでもある生理的な変化なのです。インプラントはその「生理的な変化」についていくことはできません。
(※注1)歯と歯の間が開いてきて、食べ物が挟まってしまう状態のこと。
(3)インプラントと土台(アバットメント)を繋ぐネジが緩んでくることがある。

また、平成22年より、ブローネマルクインプラントシステムを導入いたしました。
異なるメーカーを導入することにより、それぞれの特長を生かせると考えたからです。
このインプラントシステムの良いところは、様々な症例に対応できる部品のラインナップがしっかり確立されていること、また、少しでも手を抜くと次のステップに進めないところです。また、エラーがあると同じく次のステップに進めないどころか、それがしっかり浮彫になって目に見えるので大変助かります。それ故、いつも沢山のことを勉強しなければいけません。

こちらのブローネマルクインプラントを選択されてCT、サージカルガイドを希望されている患者さんの症例はすべて、外部の症例検討会にかけて、「本当にこの位置に埋入してよいか?」二重、三重の違う視点からのチェックをかけています。
また、3Dシュミレーションシステムにて、エラーがないように事前の診査は厳重に行っております。
私は、インプラント治療を希望されて、治療に踏み切ってくださる方とは、できれば長くお付き合いしていくつもりでおります。決して中途半端な気持ちで取り組むことはいたしません。また、逆に中村歯科医院を信用していない方にはインプラント治療に踏み切ることはいたしません。
今、述べてきたことは、実は今までぶつかった壁や失敗から学んだことです。また、月に数回講習会に出かけ、多くのことを学び、私なりに考えた内容です。
インプラントに関しては、未知のことが多く、これからぶつかるかもしれない未知の事象については、全知全能で対処していくつもりです。また、私共の手に負えない場合は、信用している高次医療機関に紹介いたします。

万全の体制をとり、スタッフ一丸となって取り組んでおります。もちろん、インプラント以外もそうですが。
最後に、私共、中村歯科医院のスタッフを信用してくださっていること、感謝したします。

これだけインプラントのマイナス面を述べましたが、この内容を知ったうえで治療に踏み切るのと知らないで踏み切るのとでは全く違うと思います。
「何でも咬むことができる」のは確かなことです。
ただ、物事には良い面もあれば、抱き合わせで裏には必ずマイナスな面もついてきます。
この欠点ばかりの内容を、伝えることには勇気はいりましたが、知っていただくことはとても重要だと感じております。



ホームページのあいさつにも書きましたが、治療計画を立てることはパズルのようなものです。インプラント治療は、この「パズルのゲーム」の中に於いて、使い方、使いこなし方によっては最高のカード、切り札になると信じております。先人の発見した英知と、先人の開発した優れた製品をうまく使いこなせるよう、努力するのは我々の義務だと考えております。

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